「高校生だろうと自分の意思でする事したんだから最後まで自分の責任で決めなさい」

 (この子なら自分で答えを出させても大丈夫)

篠原美沙希は暫く黙って考えて居る様でありました。

「私、まだやりたい事あるから…今は、産めない…」

「そう?分かった。で、相手は誰?うちの生徒?」

「いえ…となり町の星蘭館(せいらんかん)高校の3年生です」

「星蘭館高校か…そっちは光浦先生に頼むか?」

「えっそんな誰にも言わないで光浦先生にも言わないでお願い!あの先生に知られたら私、退学になっちゃう…」

篠原美沙希は美鈴に懇願するのであった。

「おい!光浦先生はまずいだろ?あの先生にばれたら面倒な事になるぞ…」

「あなた達、光浦先生の事誤解してない?口煩いけどあの人そんなに悪い人じゃないよ」

「えっ?だって美鈴…桜先生も嫌ってたろ?」

「別に教師としては尊敬してるよ、ただ煩すぎるけどね?」

篠原美沙希は怯えている様だったが構わず職員室へ内線電話を掛け光浦先生に保健室へ来て
ように連絡したのであります。