ここの保健室には大ぴらにはされていないけど妊娠検査薬は常備されている。
共学にもなり年齢が年齢だけに必要になる事を想定されての事である。
出来ればこの引き出しを開けたくなかったが…

「今から検査出来る?」

頷く彼女と一緒に職員用トイレに行き美鈴は入り口で彼女を待つ事にしたのです。

 (勘違いであって欲しい…)

暫くして妊娠検査薬を持って出て来た篠原美沙希は項垂れていたのであります。

 (やっぱりでたか…)

彼女の持っている妊娠検査薬の印は+だったのですあります。

 (陽性だったか…)

「保健室にもどろう?この後の話をしないといけないからね?」

保健室に戻ると北島先生は部屋の中をウロウロと歩き落ち着かない様子で待っていたのであります。

 (おまえは熊か?!)

「どうだった?」

「陽性多分妊娠してるよ…」

「そうか…」

北島先生もショックが隠せないようであります。

「篠原さんどうするの?」

「どうするって、おまえ何言ってるんだ?!篠原はまだ高校生なんだぞ!」

北島先生が美鈴を慌ててを制するが美鈴が聞く様子が無いと分かってか、北島先生は口を閉じた。