だけど……私は何も出来なかった。




私は泣くだけ……。



ただ



泣くだけ……。



体を丸めて、ベッドに潜り、朝が来るのをじっと待って


不安な未来を


淋しい思いを


全てをジョージに押し付けて



ただ泣くだけだった……。



そんな私をジョージはずっと守ってくれた。


温かい胸で包んで、抱き締めてくれた。



気付けば、私は恋をしていた。


絶対に恋をしてはいけない人だと……



分かってても止められなかった。