星がサラサラと音を立てて流れそうな夜。


私とジョージはコンサバトリーでベンチに並んで腰掛けながら空を見上げた。



「不思議。あの星の光が地球に届くのに何万光年とかも掛かるなんて……」



溜息を吐きながら呟く私の唇をジョージは軽く啄むと、優しく抱き締めてくれる。



「星の一生に比べれば俺達の一生なんて、星が一瞬きする瞬間もないかもな」


「じゃ、このキスなんてあまりにも短過ぎて、神様も見落として下さるかもしれないわ」