私はスカートの埃をパンパンと払うと、そのまま無視して屋敷に戻ろうとした。


けど、ぐんっとスカートが後ろに引っ張られる。

男がくすっと笑うのが聞こえ、クルリと振り向く。


「なっ!何をするんですか?!離してください」

「これは失礼致しました、レディーモンキー。

でも、そのいたずらは私ではありませんよ。

恐れながら申し上げますが、あなたのスカートの後ろが木に引っ掛かって捲れあがってるようですね」



私は真っ赤になって、慌ててスカートのすそを木から外して下ろす。


それでも、まだ男は私を見てクスクスと笑ってる。