北アイルランドベルファストの片田舎。

のどかな街でそんな物騒なことがあるわけないだろ?


だけど、普段から何かと僕のことを目の敵にするこのハゲ親父に嫌みの一つでも言うことさえできれば、僕の気持ちはハッピー。


いいさ。

別に見られて困るような物じゃないし。


アリシアと先生を伴いロッカーまで行く。




そして、ロッカーの扉を開けようとした瞬間―――――




ドッカーーーーーン!!!



耳をつんざくような爆発音で全身が揺れる。


「な……んだ?今のは……」


床にとっさに伏せた僕とアリシアと先生は顔を見合わせる。