ヤレヤレ。

僕は肩をそびやかすと、先生と共にロッカーを目指す。

どこでそれを見ていたのか僕の2歳下の妹のアリシアが駆け寄って来た。



「ジョージィ!どうしたの!?」


アリシアはその流れるような美しいブロンドと、大きな翠色の愛くるしい瞳から、8歳にして多くの信者を獲得していた。


それは、ロビンソン先生を含む他の先生方も密かにその信者リストに名を連ねる程だった。



「さあね。先生は、僕がテロ活動でもしているんじゃないかって疑ってるんじゃないか?」


僕はアリシアの耳に口を近づけると、ヒソヒソと耳打ちする。


「誰もそんなことは言っとらん!」


先生はムチを自らの掌に打ちつけながら声を荒げる。