だから、気づいていなかったんだ。


─────アイツの視線に。




△▼△▼


「あー、やっと休憩だよ.....」


お昼を過ぎて1時少し前。



私と桃乃はやっと休憩時間になった。


他のクラスのところに行くため、エプロンをとり桃乃と教室を出る。



「どこに行こうか。」なんて、桃乃と話していると、


「おーいー!」


と、後ろからそんな声。


......少し前に切いた声だ。



私は少し怪訝そうに後ろを振り返る。


するとそこには、道端とお店にやってきた人の姿。



その笑顔と、「おーい!」と、手を振っている相手が、私じゃないことを願いたい。



私じゃないことを......


「みーつけたっ!」



彼は私の肩を持った。


.....私だった。