「優樹菜ちゃんのおすすめは?」


「えと、おすすめは、このパンケーキで!とてもおいしいんですよ!」



自然に笑顔になる。


にやにやしてないかちょっぴり心配だけど。



声も明るく、ハキハキしてしまう私は単純なんだろうな。


「じゃあ、その優樹菜ちゃんおすすめのパンケーキ、食べたいな。」



王子様~!


私がおすすめしてくれたものを注文してくれるなんて!



この方こそ、正真正銘の王子様!



「か、かしこまりました!」


「優樹菜ちゃん、顔ちょっと赤いけど?」


「え、あ、だだ、大丈夫!何でもないよ!」


それは星夜くんが言ってくれたことが嬉しいからだよ、


なんてこと、本人にはいえない。



そのあと星夜くんの連れの人の注文を聞いて、私は調理場に戻った。


調理場に戻ると、桃乃にからかわれた。



でも、それも嬉しくて。