目の前には、整った顔。


「んな、あからさま嫌な顔すんなよ(笑)」



おかしそうに鼻で笑う。


その、鼻で笑う感じ、どうにかならないわけ?


バカにされえるみたいでイライラしてくる。



「こちらへどうぞ。」



私は席へ案内した。


「なに、夏樹、こんな可愛い子と知り合いなの?」



あいつの連れの人がそう聞く。


可愛いなんて、そんな.....



「可愛い?......ふっ。」



と、照れる暇もなくアイツは口を開いた。


私のことをなめ回すように見たあと、お得意の鼻で笑った。



私は道端を睨んだ。


周りでは、道端のファンの子やお客さんが道端を見てひそひそと話している。



廊下からも道端を見るためにファンの子が教室の中を覗いている。