それから私の怒りは爆発。
帰り道、桃乃にこれでもかと言うほど道端の愚痴をこぼした。
「あいっつ、感じ悪い!プレイボーイっていうのは噂じゃないよ!事実よ!むかつく!」
私の口は閉じることを知らなかった。
口を開けば道端の愚痴ばかり。
桃乃は呆れた顔で私のことを見ている。
「でも確かに、感じは悪かったねー。」
「アイツのどこがそんなにいいのよ!星夜くんのほうが断然格好いいじゃない!」
あんなケバい人と腕組んで。
これからどこに行って何するのか分かり切ってるようなことして。
絶対遊び人じゃない!
そんなやつが、星夜くんの次にモテる?
俺様王子!?
王子様なわけがない!