「別に。間違ってはねーし。」


......なんか、感じ悪い。



「夏樹ぃ~!!」


そう思っていると、女の子が道端のところにやってきた。



下着が見えてしまいそうなほど短いスカート。


メイク禁止の学校なのに、ギャルメイクをほどこしていて。


香水のにおいが強くする。



道端の腕にしっかり捕まり、私と桃乃を見るととても怪訝そうな顔をした。



「夏樹、どうしたのー?」


「ん?いや、別に?」


「そ?じゃあ、早く行こうよぉ!」


「おう。」


すると、何事もなかったかのように私たちの目の前から消えた。



しかし、私は見逃さなかった。


女の人と通り過ぎるとき、私のことをバカにしたような目で見ていたことを。