「でも……。
迷惑だったかな」



「……え?」



「俺が守ってあげようとしたこと」



「え?
え?
えっ!?
いや、あの……」



「昨日言ってた星くんとうまくいかなかったのも、俺のせいみたいだし」



大熊さんがあわてふためいても、気づかないフリをする。



ふっと小さくため息をついて、メガネをスイッと押し上げた。



「ごめんね。
大熊さん」