真上に吊革はあるんだけど……。



まぁ、小さすぎる大熊さんじゃあ届かないか。



苦しそうにもがいている。



その姿が……。



大人の中に混じった小学生のようで可愛くて……。



つい、手が出てしまった。



「へっ!?」



そんな小さな声が聞こえる。



大熊さんの腕をぐいっと引っぱって、回転させた。