「ほら、ほら。
本当にないの。
数学の教科書」



「…………」



まぁ、そんなことは、どうでもいいんだけど。



あまりにも可愛いから、放置してみた。



「だから、ウソじゃないんだよっ」



「…………」



でも、俺の放置も、もう限界かな。



「顔、赤すぎ。
なに、キョドってんの?」