大熊さんは、さっきよりもひそひそ声でしゃべりはじめた。



「ほら、あたしたち。
幼なじみじゃん? 
ちっちゃい頃からずっと一緒に遊んでて」



「…………」



――って、知らねーよ。



「友達っていうか、家族みたいっていうか」



「……………」



――で?



「そんな子をさ……。
“女の子”って……意識してもらうには、どうしたらいいと思う?」