女子が好きなジンクスって言ってしまえば、それまでだけど。



まぁね。



そんなことまで信じたくなるくらい、今の俺は、大熊さんのことが好きっていうわけ。



「……っ」



大熊さんは、一瞬息をのんだけど……。



そんなことは気にせず、俺はカップルシートに向かって歩いていった。



――ガタンッ……。



席に座ると……。



「え、ココっ!? 
ココに座るのっ!?」