女の前で愛想を振りまいてまで、仕掛けたんだ。



「俺、けっこう激しいよ?」



このくらいの意地悪は、許してほしい。



それに、やきもちをやいてほしくて、他の女子と仲良くしたんだ。



たっぷり、可愛い顔を見せてよね。



そんな……自分勝手な理屈を並べて、俺はなおも大熊さんの顔を見下ろした。



「……っ。
ほ、本当に違うもんっ!!
ち、中間テストも近いし。
ちゃんとお勉強したいなって!!」



「…………」