「担任から頼まれた。
至急、教員室に来てほしいって」



大熊さんに話しかけるのは、あくまで委員長としての仕事だからという風を装って、わざとクールに振るまった。



もちろん、ほんの少しも笑わない。



「えっと……。
でも、あたし……。
みんなと話の途中……」



きょときょとしながらそう言って、大熊さんは俺に背を向けた。



「は、話が終わったらすぐ行きます」



……って、それじゃあ、昼休みが終わるだろ。



つか、一緒にいる時間が減るんだけど。