「ね~。
今日は、なんか優しい感じ~」



「だよね、だよね。
こんな感じのいい委員長だったら、りおも全然キライじゃな~い」



“キャア、キャア、キャア、キャア”



俺を取り囲む女子の悲鳴にも似た声で、ものすごい騒ぎになった。



すべてが、俺の狙い通り。



「ち、ちょっと……。
委員長っ」



席からぴょんと飛びのいた大熊さんが、俺に手招きをした。



「なんとかしてよ。
この騒ぎっ!」



「…………」