でも、次の瞬間……。



「それ言ったの、どこの誰っ!? 
盗み聞きするとか、ひどくないっ!?」



大熊さんは、バババッと勢いよく顔を上げた。



もちろん、バッチリと視線が合う。



「……っ。
い、委員長っ!」



最大級にうろたえる大熊さん。



「盗み聞きはしてないけどね。
勝手に聞こえた。
ココ、俺の席だから」



朝から成宮の話を聞かされたこともあって、いつもより無愛想な対応になった。