次の日、教室に着いたら、大西さんが俺の席に座っているのが見えた。 大熊さんと話している。 俺の席は一番後ろだけど、いつも俺は、前のドアから入る。 それなのに……。 「まぁ、星くんがカッコいいのは認めるけど。 『花は、いつでも俺のことを見てれば、それでいーの』とか、『さっきみたいなこと、もーすんなよ』 ……なんてセリフは、ありえないよ~」 けっこうな距離があるクセに、大西さんの声が聞こえてきた。 昨日の話をしてるのか。