だって、そんなことになったら、超超超! 面倒くさいから。



「冷泉くんって、カッコいい名字だね~」



「…………」



俺の前の席に後ろ向きに座った大熊さんは、そんなことを口にした。



そう、コイツ……。



こんなにちっこいくせに、名前が“大熊”



名字と本人が、全然! 合ってない。



これなら……。



下の名前で、“花”って呼びたいくらい。