「星くんっ。
そろそろいかないと……。
先パイたちに怒られるよっ」



西南のマネージャーらしき女の子が、成宮のユニフォームを引っぱった。



「ん。
わかった」



軽くうなずく成宮が、目のふちに映る。



早く、行け。



そう思ったとき……。



「んじゃ、花。
俺、もー行くけど……。
わかってるよな?」