少しよろけながら、ななめ後ろを仰ぎ見ている。



ふたりがなにを話すのか気になって、もう少し近くに寄ってみることにした。



それにしても、すげー数の女子だなー。



コイツ、モテすぎ。



女子の大群にうんざりしながら、そっと近づく。



「あれ? 
星ちゃん……。
……って、なんで?」



大熊さんが、不思議そうに首をかしげた。



対して、星ちゃんと呼ばれた成宮は、眉間にシワを寄せている。