つーことで、ココは、俺ひとりでも大丈夫なんで。



心の中で返事を返し、川本さんに背を向けた。



その瞬間……。



「あのっ。
花っ……。
ど、ど、どんな……食べ物を好きか……。
委員長、知ってる?」



悲鳴のような川本さんの声が聞こえた。



と同時に、シャツを少し引っ張られた。



「……は?」



――大熊さんの好きな食べ物?