「あ、いや……あの……。
手伝おうか……じゃなくて。
手伝いたいんだけど……」



川本さんは、どもりながら、チラチラと俺を見た。



――手伝いたい?



掃除を?



つーか、生物室の整頓を?



「…………」



――なんで?



視線だけで言葉を返す。