「ありがと、書類。
おかげさまでこっちは終わった」
「ううん、いいよ。
私の読んで、そんで琉夏の読ませて」
「はい、どーぞ」
私達はそれぞれの原稿を読みあった。
琉夏の原稿には、生徒会長への熱い思いと決意があった。
琉夏が一生懸命になっているとこ、久しぶり見た。
時刻は6時22分。
今は、11月だからかなり暗い。
「おーい、お前らがラストたぞ。
6時までと、言ったろ?」
先生がドアを開けて言った。
「すみません!琉夏帰ろう」
「おう。」
私達は先生に頭を下げて校門を出た。