「大丈夫?」

「うん。大丈夫」

「よし。じゃあ行くぞ」


獅朗と二人秘密基地のエレベーターに乗り嵐達が待っている部屋へと入った。

黒いソファーに真澄と幸二が座り、その前に嵐が座っていた。


「悪いな」


獅朗は三人に声をかけソファーに座り私に視線を向けると、三人の視線も私に向く。

何時もなら幸二が文句を言いそれを真澄や嵐が止める。
それなのに、今日はそれがない。
きっと今から話すことの重大性を分かっているようだった。


私は小さく深呼吸をしてから一度三人に視線を向け、獅朗を真っすぐ見つめた。
獅朗は小さく頷き「椿から皆に話がある」と三人に伝えた。