誰にも言えず、ずっと続いて行く行為と暴力。


日に日に増えて行く痣も、今の母親には見えていない。
私を可哀相だと思ってくれていた母親はもう居ない。


それは私がこの街に逃げて来るまで続いた。


高校1年になってすぐ私は家から逃げ出した。
この街に"自由"を夢見て逃げて来た。


でも、逃げて来たこの街でも相手が代わっただけで、愛のない行為をすることは同じだった。
逃げているようで、何からも逃げれてなかった。




そして……――





「学に助けてもらった」


私は学に出会った。