コンコン、ノックとともに扉がひらかれ、金色の髪を揺らしてフランツが現れた。
「楽しそうだね。お茶会でもしているの?」
フランツが現れただけでその場がぱっと輝いているようにみえてしまう、
ディアナは笑顔でフランツを迎えていた。
「私も仲間にいれてほしかったな。」
ふわん、と部屋にフランツの香りが広がったと思うと、ディアナの身体の奥がきゅん、としてきた。
「フランツ皇子!公務は終わられたのですか?」
アイザックは席を立ち、礼をして「では私は。」と退出しようとしたがフランツがそれを止めた。
「実は、さきほど伺ったのですが、ご公務で会えないとベンダモンさんから聞いたので。」
「そうだったのか。それは申し訳なかったね。」
ディアナはぶんぶんと首を横に振った。黒い瞳がとんでもないと言っているのが可愛くて、フランツはさっとディアナの手を取り、その甲に唇をそっと付けた。
「ありがとう。ディアナ姫。」
黒い瞳がさらに大きく揺れて見える。くすり、とフランツが笑うとディアナはからかわれていると思ってぱっと手を引き抜いた。
「ディアナ、これから食事でも一緒にどうかな?アイザックも一緒に。」
「まあ、一緒に?あ、、」
嬉しそうな声に続いて、すぐ手を頬に当てるディアナ。頬が紅潮してきたかと思うと、ディアナは何かを思い出したような顔になった。
両手を胸元で合わせ、きゅっと両目をつぶった。
「ディアナ、どうした?胸でも痛むのか?」
細い肩に手を載せ、覗き込むようにディアナを見るフランツ。
「フ、フランツ皇子!私、昨夜のこと、なにも覚えていなくて!今朝マレーさんが教えてくれて初めて知ったくらいなの!
皇子にとても迷惑を掛けしてしまったことを。。本当にごめんなさい。。!」
うつむけた顔が真っ赤になっているだろうと、その耳たぶの色から見て取れる。
フランツはそんな真っ赤になって話すディアナがまた堪らなく可愛いと思った。
「何も覚えていなくて、気が付いたら朝で。皇子が運んでくれたと聞いて、、きゃっ!?」
フランツはディアナの真っ赤な耳たぶに触れた。
熱を帯び、ふにゃっと柔らかい。
ぱっと顔を上げたその頬はやっぱりバラ色に染まっている。
フランツはディアナの反応のひとつひとつが可愛くて、試してしまいたくなって仕方がないようだった。
アイザックは二人の様子を、特にフランツの周りを気にしない様子に驚いていた。
≪もしかして皇子は、私がディアナ様と二人でお茶をしていたことを焼いていて、彼女への表現が今日はこんなにも大胆なのだろうか?≫
「なんてことはないさ。ディアナならまた喜んで運んであげるよ。」
そのまま、ディアナの身体がふわっと持ち上がると、フランツの腕と胸に抱えられた。
「フランツ皇子っ!!」
真っ赤なディアナは降りようと暴れだす。
バクバクしている心臓の音が皇子に聞こえてしまうのじゃないかと思った。
アイザックもマレーも目を丸くしている。
「そんなに暴れては落としてしまうよ?」
「だ、、だめです。私はもう大丈夫です。降ろしてくださいっっ!」
それでも暴れるディアナ。
「暴れるなら、離さないよ?」
とくん、、
どうして皇子の声がこんなにも私の心の奥に響いてくるんだろう。
頭が麻痺してるみたい。
ピタッと動きを止め、そっと見上げたフランツの瞳、その瞳にいたずらっぽい光が見えた。
くすくす、と笑うフランツ。
≪からかわれてる。。≫
ディアナはおとなしく抱かれたままで身体を固くしている。
フランツは大切なものを抱えるようにゆっくりと歩き、寝室の扉の前にそっとディアナを降ろした。
「素敵な庭があるんだ。そこで食事をしよう。
マレーに着替えの手伝いをしてもらっておいで。」
「外で?いいの?外は危ないと言っていたのに?」
「ああ、もう大丈夫だよ。心配しないで。」
フランツはディアナの髪をそっと撫でた。
「うれしい!いつも中だったから。外は本当にうれしい!」
ディアナはにこりと答えた。
「楽しそうだね。お茶会でもしているの?」
フランツが現れただけでその場がぱっと輝いているようにみえてしまう、
ディアナは笑顔でフランツを迎えていた。
「私も仲間にいれてほしかったな。」
ふわん、と部屋にフランツの香りが広がったと思うと、ディアナの身体の奥がきゅん、としてきた。
「フランツ皇子!公務は終わられたのですか?」
アイザックは席を立ち、礼をして「では私は。」と退出しようとしたがフランツがそれを止めた。
「実は、さきほど伺ったのですが、ご公務で会えないとベンダモンさんから聞いたので。」
「そうだったのか。それは申し訳なかったね。」
ディアナはぶんぶんと首を横に振った。黒い瞳がとんでもないと言っているのが可愛くて、フランツはさっとディアナの手を取り、その甲に唇をそっと付けた。
「ありがとう。ディアナ姫。」
黒い瞳がさらに大きく揺れて見える。くすり、とフランツが笑うとディアナはからかわれていると思ってぱっと手を引き抜いた。
「ディアナ、これから食事でも一緒にどうかな?アイザックも一緒に。」
「まあ、一緒に?あ、、」
嬉しそうな声に続いて、すぐ手を頬に当てるディアナ。頬が紅潮してきたかと思うと、ディアナは何かを思い出したような顔になった。
両手を胸元で合わせ、きゅっと両目をつぶった。
「ディアナ、どうした?胸でも痛むのか?」
細い肩に手を載せ、覗き込むようにディアナを見るフランツ。
「フ、フランツ皇子!私、昨夜のこと、なにも覚えていなくて!今朝マレーさんが教えてくれて初めて知ったくらいなの!
皇子にとても迷惑を掛けしてしまったことを。。本当にごめんなさい。。!」
うつむけた顔が真っ赤になっているだろうと、その耳たぶの色から見て取れる。
フランツはそんな真っ赤になって話すディアナがまた堪らなく可愛いと思った。
「何も覚えていなくて、気が付いたら朝で。皇子が運んでくれたと聞いて、、きゃっ!?」
フランツはディアナの真っ赤な耳たぶに触れた。
熱を帯び、ふにゃっと柔らかい。
ぱっと顔を上げたその頬はやっぱりバラ色に染まっている。
フランツはディアナの反応のひとつひとつが可愛くて、試してしまいたくなって仕方がないようだった。
アイザックは二人の様子を、特にフランツの周りを気にしない様子に驚いていた。
≪もしかして皇子は、私がディアナ様と二人でお茶をしていたことを焼いていて、彼女への表現が今日はこんなにも大胆なのだろうか?≫
「なんてことはないさ。ディアナならまた喜んで運んであげるよ。」
そのまま、ディアナの身体がふわっと持ち上がると、フランツの腕と胸に抱えられた。
「フランツ皇子っ!!」
真っ赤なディアナは降りようと暴れだす。
バクバクしている心臓の音が皇子に聞こえてしまうのじゃないかと思った。
アイザックもマレーも目を丸くしている。
「そんなに暴れては落としてしまうよ?」
「だ、、だめです。私はもう大丈夫です。降ろしてくださいっっ!」
それでも暴れるディアナ。
「暴れるなら、離さないよ?」
とくん、、
どうして皇子の声がこんなにも私の心の奥に響いてくるんだろう。
頭が麻痺してるみたい。
ピタッと動きを止め、そっと見上げたフランツの瞳、その瞳にいたずらっぽい光が見えた。
くすくす、と笑うフランツ。
≪からかわれてる。。≫
ディアナはおとなしく抱かれたままで身体を固くしている。
フランツは大切なものを抱えるようにゆっくりと歩き、寝室の扉の前にそっとディアナを降ろした。
「素敵な庭があるんだ。そこで食事をしよう。
マレーに着替えの手伝いをしてもらっておいで。」
「外で?いいの?外は危ないと言っていたのに?」
「ああ、もう大丈夫だよ。心配しないで。」
フランツはディアナの髪をそっと撫でた。
「うれしい!いつも中だったから。外は本当にうれしい!」
ディアナはにこりと答えた。