「…なんでお前ここおんの?」


先に口を開いたのは拓人。


けどいつもの拓人とは違った。


あたしと…



目合わしてくれへん。



別に、寂しくなんかないもん。


「りんご。」


「は?」


あたしはなぜか泣きそうになって、一言しか話されへんかった。


…この場から逃げたい…



「だから!りんご拓人の家に届けた!!」


あたしはそれから雨も気にせずに家まで走った。



「うう……」


なぜかあたしは部屋に入ってすぐ泣き出した。


最近拓人のことで泣いてばっかやん…



また自分のことが嫌いになった