彼、小町 亜紀は中学の時からの同級生。


家も割と近くて気付いたら一緒にいることが多くなっていた、居心地のいい友達。



吸い込まれそうな大きな瞳にフワフワの髪。背も高くてクラスの中なら1番かっこいいと言っても過言ではない。



しかし、こんな感じでいつも私にべったりしてて無気力で犬みたいな性格のおかげか、アイドルというよりかはペットみたいな感覚でみんなに好かれている。



こうして私と戯れているのに慣れたのか、クラスメイトは何も言わず見守っているという状態。



誰かつっこんでくれたら、コトも収まりそうなのに...。




「なんでそんなに近いの?」


「だからいつも振られてかわいそうな島崎の慰め役は俺っていつも決まってるでしょ?」


「それにしても近い!無駄に顔はいいんだからやめてほしい!心臓が持たないっ!」


「それは俺のこと意識してくれてるってこと?」