『あった...。』

そう思ったのもつかの間

前に視線を動かしていくと...
私は絶句した...。

『嘘でしょ...?』

1番性格が悪い人と同じクラスになってしまった。

《中学も同じでまさか高校まで同じでまさか、義務教育合わせて11年あるのに離れたの1回ってそんなのある?

まぁーなってしまったのはしょうがない...。

関わらないように乗り切るか...。》

「おっはよー」朝からこんなテンションなのは私の親友 牧野 紅葉(まきの くれは)だ。

『おはよー』

「何でそんなにテンション低いの?
...ってえぇぇーっ!」

『理由...わかった?』

「わかったけど...これホント?
ホントにこいつと同じクラスなの?」

そう、私達2人が...いや、ほとんどの人が苦手な齋藤 崇人(さいとう たかひと)。

そいつと同じクラスになったのだ...。