~春~
母「準備できた!?もう出るわよ!」
泉美「うん、できたー!今いくー!」
ドタドタドタ!

皆さん、おはようございます。
私は佐藤泉美。
今年16歳になります。

今日は高校の入学式です。

桜がちらほら咲き始めたこの時期が私は一番大好きです。

泉美「やっぱ、春は暖かいし、桜も綺麗だな…」

母「ほら、学校が見えて来たわよ。」

泉美「ホントだ!綺麗な建物…」

母「まあ、まだあなたで第六期生だものね…」

泉美「そうだよね…何回も見学来たけどやっぱいいなぁ、ここ。」

母「そうね。」

そんな期待に胸を膨らませているような会話をして歩いていた。

この学校はまだ出来てから六年目で、校舎も綺麗だし
自由な校風が売りのようで、私服登校が許されていた。

それから、実はこの学校。

寮に住むこともできるらしい。
私はその寮で生活することになっている。

「将来自立した生活が出来るように」
という親の計らいだ。

まあ、楽しそうだから全然いいけど。

それに、知ってる子いっぱいいるし!

??「いずみー!!!!」