それから、お昼を食べるときも授業の時もすっごく楽しくて。

最近は、私が喋るようになってから、坂野くんも喋るようになってくれた。
初めて喋った時は嬉しくて嬉しくて嬉しさが隠しきれなかった。


それに、

「俺のことは坂野くんじゃなくて、悠宇でいいから。

な?咲菜?」

心臓が飛び出るかと思った。

「うん!もちろん!悠宇」

そのとき、悠宇の顔がほんのり赤くなった気がした。

気のせい?


そう思うことにした。