はぁ。と溜息をつきながら席へと向かった。

「よろしく。」

「うん。よろしくー」

て!初めて喋ってくれた!?

なんだ、坂野くん結構いい人かも。




そんなこと思いながら前を向いたら、

私の列の一番前に春、そのとなりには、、、




   滉一!?




良かったじゃん!!!春!!

「咲菜ぁぁぁ〜!やっと!やっと!やっと願いがかなったよぉぉぉ」

「よかったね!私なんて最悪だよ。」

「え?なんで?坂野、いつもは静かだけど心開いてくれるとすんごい面白いし優しいよ?」

〈あ、そっか。春と坂野くんは幼馴染だっけ?〉

「でも、心開いてくれなかったら終わりじゃん。」

「開いてくれたら咲菜、惚れるかもね♡」

「は?ないない。やめて。」