「そういえば…そうかも」



今思い出せば、腰くらいまでの綺麗な黒髪の人だった。


顔まではハッキリ覚えてないけど。




それを和に伝えると、「やっぱり」と意味ありげに呟いた。




「それ、高坂 (こうさか) 先輩だ。俺らの1個上の先輩。前まで男バスマネージャーだったんだよ」


何かあるのか、和は嫌そうに高坂先輩の話をしてくれた。