絢ちゃんの言葉を理解するのに時間がかかった



『そ、それってどういうこと?』


やっとのことで絞り出した声は

小さく掠れていた



その言葉の真意を知りたかった



「明日、試合に勝ったら言うよ」



じゃあなって背を向ける絢ちゃんの手を

咄嗟に掴んだ