「在真の言う通り、俺は逃げてた


苦しことに背を向けて

自分が一番楽な道を選んだ


でも…」



絢ちゃんは言葉を止めて

あたしの手を握る力を強めた



「在真は俺のこと見ててくれた

それがすごく嬉しくて救われたんだ



お前と話した後、覚悟を決めたんだ


"こんなとこで止まってる暇はない

俺は強くなって絶対に逃げない"って」