「あの時なかなか風邪は治らないし


一十木が戻ってきて

あいつにスタメン取られるし」



絢ちゃんは少し笑った


きっともう吹っ切れたんだろう



「目標も見失って

目の前すらも見えなかった



周りには誰もいなくて

俺は独りだった」