~転校生side~

俺らはある女のことを不思議に思っている。

その女とは、小林美優だ。

なぜかあの女は俺達に媚びらない。

それが不思議でたまらない。

....昨日の夜、俺達は急遽ある高校に転校することになった。

本当は行きたくなかったがそういうわけにはいかない。

それは俺達全員が有名な財閥の跡取りだからだ。

俺達が不登校になったら財閥のイメージが悪くなってしまう。

......それだけは勘弁だ。

しかたなく理事長室へむかう。

挨拶が終わって教室へ入ると女達がギャーギャーと奇声を発している。

その声を聞いた瞬間、俺達は鳥肌がたった。

ただ、ある女だけは奇声を発さなかった。

それが気になりその女をよく見ると人間なのかと疑うくらいの美少女だった。

...小さい顔に透明感がある白い肌。二重の大きな目。鼻筋が通っていてる鼻。

きれいな色で形が整っている唇。

正直、ここまでの美少女は見たことがない。