真夜中の2時、一人の少女が歩いている。

その少女は、チャコールグレーのパーカーにジーンズをはいていて

フードを深くかぶっている。

もういいだろう。そう思っていたときだった。

3人の男が少女に話しかけた。

男1「ねぇ、キミこんな時間にどうしたの?」

男2「もしかして家出したの?」

男3「それなら大丈夫だよ。俺達が面倒見てあげるから!」

そういって男達は少女に腕を絡めようとした。

そのとき、少女が口を開いた。

「私は、仕事でここを歩いているんです。 
  邪魔なので、はやく離れてください」

すると、男達は

「へえー、俺らにそんなこと言っていいんだ?
 俺ら、世界一の龍輝(りゅうき)にはいっているのに?」

そう言われて彼女は男達を見る。

無性にいらだった。なぜなら、男達は自分がつくった族の名前を

勝手に使っているからだ。しかも、男達は龍輝にはいってすらいない。