驚いた桐ちゃんが振り向く。
あたしは薄目を開けて、少し間を置く。
このあと…どうしようか。
今、このタイミングで起きるのはちょっとヤバイ
いや、ちょっとどころの話じゃない。
ここは…腹をくくりますか??
もう1度桐ちゃんに目をやるとあたしの顔をジッと見つめていた。
桐ちゃん、もう1回言って欲しい??
顔に、そう書いてあるけど。
「桐ちゃん……好き」
今度ははっきり言った…つもり。
桐ちゃんは深呼吸してあたしに近づく。
そしてあたしの髪の毛に触れて言ったんだ。
『俺も
……好きだよ、夏希』
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