『夏希?

起きろよー!!』


桐ちゃんがあたしを起こそうと体を揺する。


でもあたしはまだ起きなかった。

そして桐ちゃんは気づかない。



『もしもし??仁??』


揺らすのをやめたかと思うと桐ちゃんのそんな声。

兄貴に電話しているらしい。



それから桐ちゃんは兄貴と楽しそうに電話して、最後に


『とにかく、迎えに来て。

夏希、爆睡してるから。


んじゃ、よろしく。』


と、言って電話を切った。



なんかさ…


起きあがるタイミング…なくなったよ?



あたし…どうするべ…き?