高校生活二日目､クラスではHR長・副HR長を決めていた。
明はHR長に立候補した。
そして､一言言った。
「先生､副HR長には悠樹君を推薦します。」
「．．．．．はあ⁉」
まてまて､これは嫌がらせか？
それとも､悪ふざけか？
どっちでも良い。とにかく断ろう。
そう思って断ろうとすると､クラスの皆の視線を感じた。断ってはいけない空気になっていた。
「やり．．．ます．．。」
そう言い終わった後大きなため息が出た。

その日の放課後､明に呼ばれた。
「今日は急に副HR長を任せて､ごめんなさい｡貴方以外に頼める人がいなくて．．つい．．．｡」
ここまでの話を聞いて俺は理解した。
社交的な彼女でも､時には知ってる人に頼ってしまう､と言うことを．．。
「別に気にすること無いよ。俺だって同じ状況だったらそうしたから｡」