まだ五月の夜といえど

もう夏の暑さがあり、俺にまとわりつく。

軽く舌打ちし、

いつもより人気の無くなった見慣れた道。

不意に俺の耳を

聞き覚えのある曲がかすめた。

....この曲は....

ギターで弾かれるお世辞でも

上手いとは言えないスタンド・バイ・ミー

知らず知らずフレーズを口ずさんでいた。

いつもの道を進めば進むほど

音は近くなる。


パチパチパチパチ......


?!