分かってる、でもこの時間がいい...って

「んだよ」

そんなに震えてるくせに。

俺が触れた彼女の肩は小刻みに震えていた。

「ったく、はぁ...」

俺は彼女の隣に腰を下ろした。

わけがわからないように、

彼女は首をかしげて目を瞬かせる。

「んだよ...お前の、

そのへったくそなギターを鍛えるんだよ

文句あっか?...///」

べっ、別に危ないからとかじゃねぇし!

音楽にうるせぇだけだっつーの!!

彼女は俺に微笑みかけ、

再びスケッチブックに何かを書いた。

ありがとう....

「って、別に....。

家に帰ってもすることねぇから暇つぶしだ!

お礼言われる筋合いねーよ。

ほら、さっさと準備しろ。」

頷き、ギターを手に取る彼女の横に座り、

俺はギターを教えてやる。



彼女は...サクラ

出会って2回目、彼女の名前を知った。