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チチチ…

鳥の鳴き声が遠くから聞こえる。



「ん…んん…」




翔真が目を開けるとそこは、すごい屋敷の一室で、その中心で布団に寝かされていた。


身体を見ると、お腹のところに湿布が貼ってある。



「どこだよ…ここ…」


頭をガシガシと掻きながら、障子を開ける。


そこは、歴史の教科書に載っているような、美しい和の庭が広がっていた。


「あっ、意識が戻りましたか!」