ピチャン…ピチャン…


自分の血が、流れる。


『ハァッ、ハァ…』


傷は肩、頬、足、背中、腹…。


体中、いたる所から血の気が引いている気がする。


『…っ、雪乃ー!!!どこー!?』


暗闇の中、自分の声が響くのが聞こえる。


しばらく歩くと、小さな明かりが見える。


その明かりに向かって走ると、急に広い場所に出た。


『し…づき…?どうし…て…?』


『雪乃…!!助けに来たよ。もう大丈夫だから、安心して!!』